プロジェクトマネージメントの基本

2019/11/07プロジェクトマネージメントプロジェクトマネージャー,PMP,PMBOK

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システムトラストではこれまでに数多くのプロジェクトが立ち上がり、クロージングしてきました。

プロジェクトの中では非常にうまく行ったものもあれば、正直かなりのピンチになってご迷惑をおかけしたプロジェクトもあります。

そんなプロジェクトすべてに「プロジェクトマネージメント」というプロジェクトを完了させるための活動があります。

このカテゴリーではその「プロジェクトマネージメント」という普遍的なノウハウを体系的に書いた「PMBOK(Project Management Body of Knowledge:プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)」を中心に紐解いて行きます。

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プロジェクトマネージメントの基本

プロジェクトマネージメントを紐解くにあたり、いくつかのキーワードを定義(説明)しておく必要があります。

それを以下にあげておきます。

プロジェクトとは

まず、このカテゴリーであつかう「プロジェクト」という言葉を定義します。

先にあげたPMBOKではプロジェクトは以下のように定義されています。

プロジェクトとは、独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する有期性のある業務
プロジェクト

ここで重要なことはプロジェクトには「独自」と「有期性」の2つのキーワードがあるということです。

つまり会社などの通常業務や、継続的な運用管理、あるいは改善活動などは、特に開始と終了が定義されていないので、「プロジェクト」とは呼ばないということです。

また「独自」という言葉から「全く同じプロジェクト」というものは存在せず、必ず何か新しいものを生み出す業務に対してのみ「プロジェクト」という言葉を利用します。

PMBOK(Project Management Body of Knowledge)

次にすでに何度か出ている「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」について見てみます。

PMBOK(Project Management Body of Knowledge)はプロジェクトマネジメント協会 (PMI)が発行しているプロジェクトマネジメントの知識体系(ガイド、手法、メソドロジー、ベストプラクティス)あり、建設、製造、ソフトウェア開発などを含む幅広いプロジェクトに適用できるプロジェクトマネジメントの基盤を提供する。
PMBOK

つまりPMBOKはプロジェクトマネージメントに関するノウハウが体系立てて書かれているものです。

Project Management Institute (PMI)

プロジェクトマネジメント協会 (Project Management Institute:PMI)は

プロジェクトマネジメント協会(PM協会、Project Management Institute、PMI)とは、非営利のプロジェクトマネジメントの組織であり、ワールドワイドでプロジェクトマネジメントの標準策定・資格認定・交流などを行っている。
プロジェクトマネジメント協会

ということで、PMBOKを発行してプロジェクトマネジメントの標準策定・資格認定・交流などを行っている組織です。

Project Management Professional(PMP)

Project Management Professional(PMP)はPMIが行っているプロジェクトマネージメントスキルを推しはかる認定試験のことです。

PMPの受験資格は非常に厳しい部分があり

  1. プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験
    プロジェクトを指揮・監督する立場で一定期間のプロジェクトマネジメントの経験があること。
  2. 35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講

とあり、プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験に関しては

  • 高校卒業またはそれに相当する資格をお持ちの方は、60ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務※を指揮・監督する立場での7500時間の実務経験が必要です。
  • 大学卒業またはそれに相当する資格をお持ちの方は、36ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務※を指揮・監督する立場での4500時間の実務経験が必要です。

で、35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講に関しては

  • プロジェクトマネジメントに関する研修を受講したことを証明する書類を保管する必要があります。それに基づいて申請をします。ただし履修した内容に品質、スコープ、タイム、コスト、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、統合マネジメントの知識エリアが含まれていることが要求されます。

となっています。

また、認定資格合格後も継続した学習が求められ

  • PMP資格取得後、3年ごとにCCR (Continuing Certification Requirements Program) と呼ばれるプロジェクトマネジメントの学習(研修など)の履行が求められる。学習を履行することでPDUと呼ばれる単位が取得できるが、資格維持にあたり、このPDUを3年ごとに60ポイント以上取得する必要がある。
  • 取得できなかった場合、翌年から1年間資格が一時停止される。その間に研修受講などでPDUを過去の3年間とあわせて60ポイント以上取得できれば資格を復活できるが、取得できなかった場合はPMP資格が消失する。

と厳しい基準を設け取得者自身のスキルアップ(維持)を促しています。

まとめ

プロジェクトマネージメントを体系立てて学ぶにはPMBOKを読み解くことが良いとされていますが、内容も難しく困難な部分もあります。

できるだけ参考書などを見ながら読み進めていければと思います。

以上、プロジェクトマネージメントの基本でした。

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