通訳業務とは
グローバル化が進む現代において、通訳が必要となる場面が増えています。
その中で、通訳業務についてどのような仕事で何をするのかについて簡単に紹介します。
通訳の目的・役割
通訳業務の目的は機械的に翻訳するだけではなく、円滑なコミュニケーションをサポートすることです。
同じ言葉でも育った国や文化により、言葉に込められたニュアンスや意味合いが異なることもあります。
そのために両国の文化的な背景を把握し、正確な意思疎通を目指すことが通訳者の重要な役割になります。
通訳の主な手法
・逐次通訳:
話し手が話したことについて、話し手の発言するタイミングを見計らい、都度通訳する手法。
切りのいいところまでの話の内容を把握し、まとめて通訳します。
ビジネスシーンにおける会議などで用いられます。
・同時通訳:
話し手の言葉を聞きながら同時に通訳する手法。
主に国際会議やシンポジウムなどの重要な会議で用いられます。
・ウィスパリング(Whispering):
話し手の言葉を聞き手の隣で同時に通訳する手法(聞き手のみに聞こえるように囁き声で通訳するのでウィスパリングと呼ばれます)
商談などのビジネスシーンなどで用いられます。
通訳業務の種類
・ 会議通訳 : 国際会議やサミット (主に同時通訳)
・ ビジネス通訳 : ビジネスシーンにおける商談、会議等 (主に逐次通訳、ウィスパリング)
・ オペレータ通訳: ヘルプデスク、コールセンター (お客様と通訳者間で対応)
通訳の仕事内容・仕事の流れ
・通訳に必要となる事前準備・下調べをする
専門用語を含めて、内容を理解していないと通訳をすることができないので、その専門分野についての知識も事前に下調べして準備をします。
・関係者との事前打ち合わせを行う
どのような話合いが行われるか、どのようにコミュニケーションを取るかを関係者とすり合わせを行います。
これにより、より濃い内容の通訳を当日行うことができます。
・実際に現場、会議等で通訳業務を行う
あとは、事前に準備した内容を踏まえて実際の現場、会議等で通訳を行います。
実際の通訳業務では、臨機応変に、かつ、柔軟に対応することが大切になります。