不正のトライアングルとは

2019/11/26セキュリティセキュリティ対策,KeyWord

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昨今、ニュースで取り上げられる企業(組織)の不正(不祥事)について、何故発生してしまうのか?
その起こり得る内容を「不正のトライアングル」という概念で説明します。
今回、この不正のトライアングルで掲げる3要素「動機」「機会」「正当化」と呼ばれる内容を記載します。

動機について

動機とは、不正を行う必要があると認識してしまう状態を指します。
例えるなら、仕事上のストレスが過多になったり、作業に対しての不満が溜まる環境になると「何で自分が・・・。」「こんなことやっていられない。」「こうなったら・・・。」と、不正を犯したくなるという可能性が挙げられます。

機会について

機会とは、不正を実行できてしまう環境があるという状態を指します。
例えるなら、企業(組織)の機密情報が入った資料が簡単に閲覧や持ち出しができる等が挙げられます。
大切な情報を誰でも見れる環境では不正をしてくださいと言ってるのと同義と言えます。

正当化について

正当化とは、やっては行けないと念頭に有りつつも「これは仕方がないことだ。」「自分が行っていることは問題無い。」と認識してしまっている状態を指します。
例えるなら、仕事が終わらない状態が続いて自宅に帰れない環境になっていた場合「帰れない環境が悪い、自分は悪くないんだ。」と判断するような行為が挙げられます。

まとめ

これらの3要素が揃った時に、不正が発生しやすいと言えます。
動機:仕事で追い詰められてストレスが溜まっている。
機会:会社の機密情報が簡単に持ち出せる。
正当化:ここまで仕事で追い詰める企業が悪い。
不正:企業の機密情報を別企業へ持ち込んで情報漏えいさせた。
この様な状況が発生すると考えられるでしょう。
企業として、この不正のトライアングルで掲げている「動機」「機会」「正当化」に対して対策を取っていく必要があると考えます。
しかし、大事なデータは簡単にアクセス出来ないといった「機会」を制限する必要はありますが、
あれもダメ、これもダメと制限をかけすぎてしまっては逆に誰もこの企業で頑張って行こうと思わないので、
企業と人がお互い尊重して成長していける環境作りが大切と言えるでしょう。
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