イントラマートのポートレット間の値の受け渡し-ActionハンドラーとEventハンドラー-

2020/09/29イントラマートintra-mart Accel Platform,スクリプト開発,Javascript

記事内に広告が含まれています。

イントラマートにはポートレットを管理してポータル画面を作成できる機能があります。

イントラマートの各ポートレット間で値の受け渡しを行う場合はポートレットコンテナーを通じてActionハンドラーとEventハンドラーを利用して行います。

イントラマートとは
株式会社NTTデータイントラマート社が開発・販売している、Webアプリケーションシステムのシステム共通基盤(統合型フレームワーク)で、国内の著名企業を中心に6,000社以上に導入されています。 イントラマートを導入することにより、Webシステム開発における短納期・低コスト・標準化推進・品質向上を実現できます。
詳しくはこちらをご覧ください。

スポンサーリンク

イントラマートの各ポートレット間で値の受け渡し

イントラマートのポータル画面で各ポートレット間で値の受け渡しを行う場合は、各ポートレットにActionハンドラーとEventハンドラーをを実装します。

各ポートレット間での値の受け渡しの流れは以下のようになります。
イントラマートのポートレットとアクション、イベントの関係

  1. ポートレットAがFORMの内容をActionURLに対してPOSTする
  2. ポートレットコンテナがポートレットAにActionイベントを通知する
  3. ポートレットAがActionハンドラー内でイベントを生成する
  4. ポートレットコンテナがポートレットAの生成したイベントを全ポートレットに通知する
  5. 各ポートレットは受信したイベントをリクエスト化する
  6. 各ポートレットにinitの引数(renderRequest)として値が渡される

ActionハンドラーとEventハンドラーの登録

ポートレットで利用するActionハンドラーとEventハンドラーは事前にイントラマートの「ポートレット管理」画面で登録されている必要があります。

Actionハンドラーの登録

Actionハンドラーはテナント管理のポータル管理にあるポートレット一覧から登録します。
イントラマートのActionハンドラー登録画面

Eventハンドラーの登録

Eventハンドラーはテナント管理のポータル管理にあるポートレット一覧から登録します。
イントラマートのEventハンドラー登録画面

ActionURLの生成

ポートレットコンテナーにActionハンドラーを起動してもらうにはActionURLに対して値をPOSTする必要があるので、initメソッドでActionURLを生成します。
【ファンクションコンテナー】

var actionURL ;
function init( request )
{
    actionURL = PortalManager.createActionURL() ;
}

【プレゼンテーションページ】

<form name="myAction" action="<IMART type="string" value=actionURL></IMART>" method="POST">
<!--ここにPOSTする値を定義する-->
</form>

ActionハンドラーとEventハンドラーの実装

ActionハンドラーとEventハンドラーは各ポートレットのinitメソッドと同じファイルでも構わないので、各ソースに「handleAction」「handleEvent」という名前のメソッドを用意します。

//アクションハンドラー
function handleAction( request, response )
{
    response.setEvent( "im_my_event1", "EVENT1" ) ;
    response.setEvent( "im_my_event2", "EVENT2" ) ;
}
//イベントハンドラー
function handleEvent( event, request, response )
{
    response.setRenderParameter( event.id, event.value ) ;
}

Actionハンドラーでは発生させたいイベント(他のポートレットに渡したい値)をresponseのsetEventメソッドで設定します。
※第1引数の「im_」決まっていますので、これを必ずつけて渡します。
※イベントハンドラーはアクションハンドラーで設定したイベント数分、繰り返しコールされます。

Eventハンドラーではevent引数にあるidとvalueを使ってinitで受け取るrequestに変換します。
(実際は「renderRequest」に設定されますが、requestにも同じ値が設定されます。)

あとは各ポートレットのinitメソッドで通常のリクエストと同様に受け取ることができます。

function init( request )
{
    //ポータルに関する情報を取得
    var renderRequest = PortalManager.getRenderRequest() ;

    var event1 = renderRequest.my_event1 ;
    var event2 = renderRequest.my_event1 ;
    var r_event1 = request.my_event1 ;    //これでもOK
    var r_event2 = request.my_event1 ;    //これでもOK
}

まとめ

イントラマートのポータル画面で各ポートレット間の値の受け渡しはポートレットコンテナーを通じてActionハンドラーとEventハンドラーを利用して行うことができます。

少し面倒ですが、全体の処理の流れが理解できれば簡単に行えます。

以上、「イントラマートのポートレット間の値の受け渡し-ActionハンドラーとEventハンドラー-」でした。

システムトラストでは一緒に働いていただける仲間を募集中です。
記事内に広告が含まれています。
株式会社システムトラスト

システムトラストでは、システムエンジニア、プログラマーなどを随時募集中です。気軽にご相談ください。

お問合せ