「公開鍵暗号方式」と「秘密鍵暗号方式」について

2025/04/16用語情報セキュリティ

記事内に広告が含まれています。
データ送信などで使用される暗号化のやり方である「公開鍵暗号方式」「秘密鍵暗号方式」の違いについて説明します。
目次

「公開鍵暗号方式」とは?

公開鍵暗号方式では2つの鍵を利用してデータのやり取りを行います。
2つの鍵とは受信者が作成する「公開鍵」と「秘密鍵」です。
公開鍵は誰でも簡単に入手できる公開された鍵ですが、秘密鍵は1つしかない大切な鍵です。

1. 受信者が秘密鍵を使って公開鍵を作成する
2. 送信者は受信者の公開鍵を取得する
3. 平文(暗号化したい文)を送信者が公開鍵を使い暗号化し送付する
4. 受信者が暗号文を受け取る。
5. 受信者は暗号文を秘密鍵で平文に復号化する

このように、受信者(秘密鍵を持っている人)のみが暗号を解くことができる仕組みになっています。
秘密鍵は受信者が大切に保管し、公開鍵は誰でも取得できる場所に公開されています。

公開鍵暗号方式の最も大きなメリットはデータの安全性の高さです。
あたかも本人のような立ち振舞いをする「なりすまし」や、送受信されているデータを横から閲覧する「盗聴」などの脅威への対策となります。
また、1つだけ公開鍵を作成し公開すればいいだけなので、公開鍵の管理も容易です。

デメリットは高い安全性の裏返しとなりますが、暗号化・復号が複雑で処理時間がかかる点です。
共通鍵暗号方式と比べて鍵のデータの長さを長く確保する必要があり、その分暗号化や復号化の処理に時間がかかります。

「秘密鍵暗号方式」とは?

公開鍵暗号方式とよく比較されるのが共通鍵暗号方式です。
公開鍵暗号方式では秘密鍵と公開鍵の2つの鍵を使いましたが、共通鍵暗号方式では1つだけ鍵を使います。

1. 送信者は共通鍵を使って平文を暗号化する
2. 受信者は共通鍵を使って暗号文を復号化する(復号化:暗号化されたデータを元の状態に戻すこと)

共通鍵暗号方式のメリットは計算が単純なため大量のデータでも高速に処理でき、アルゴリズムもシンブルなため実装がしやすいことです。

デメリットは、安全な鍵の共有と管理が必要になる点です。
万が一、鍵が流出すれば簡単に通信内容を傍受されてしまいます。
直接会い鍵を共有すれば高い安全性が期待できますが、現実的ではなくインターネット経由で鍵の共有が行われます。
鍵の配布や管理の際に、不正アクセスされる恐れがあります。

以上、本記事ではについて「公開鍵暗号方式」と「秘密鍵暗号方式」について紹介しました。
システムトラストでは一緒に働いていただける仲間を募集中です。
株式会社システムトラスト

システムトラストでは、システムエンジニア、プログラマーなどを随時募集中です。気軽にご相談ください。

お問合せ