Oracleデータベースの起動
インスタンスの起動について
Oracleデータベースを使用するには、インスタンスを起動し、データベースをオープンしなければならない。
インスタンスを起動するには、SQL*Plusからstartupコマンドを実施する。
ただし、SYSDBA権限を付与されたOracleユーザーで接続して実行する必要がある。
(事前作成済みの管理ユーザーであるsysユーザーには付与されている為、通常sysユーザーで接続する)
以下、Oracleの構成である。
※インスタンス下に、SGA/PGA等あるが、ここでは割愛
インスタンスの起動からデータベースオープンまでのステップ
インスタンスの起動からデータベースをオープンの状態にするまでにはいくつかのステップがある。
1.SHUTDOWN状態→NOMOUNT状態
・インスタンスが停止した状態(SHUTDOWN状態)で、インスタンスを起動すると、まずNOMOUNT状態に遷移する。
コマンドは「startup nomount」を実行する。
NOMOUNT状態:インスタンスが起動しているが、データベースファイルにはアクセスしていない状態。
この状態への遷移に必要なファイルは、初期化パラメータファイル(ファイル内に初期化パラメータが記載されており、インスタンス起動時にそれに従って起動する)のみである。
2.NOMOUNT状態→MOUNT状態
・NOMOUNT状態の後はMOUNT状態に遷移する。
コマンドはインスタンスが停止している時に「startup mount」もしくは、NOMOUNT状態の時に「alter database mount;」を実行する。
MOUNT状態:インスタンスが制御ファイルをオープンした状態。(※データベースファイルにはまだアクセスしていない)
この状態への遷移に必要なファイルは制御ファイルである。
3.MOUNT状態→OPEN状態
・MOUNT状態の後はOPEN状態に遷移する。
コマンドはインスタンスが停止している時に「startup (open)」もしくは、MOUNT状態の時に「alter database open;」を実行する。
MOUNT状態:インスタンスがデータファイル・REDOログファイルをオープンした状態。
この状態になると、特殊な管理権限を持たない通常のユーザーでも接続ができるようになる。
以上、本記事ではOracleデータベースの起動方法について、簡単に紹介しました。
参考文献…オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I 第3章